「スキー場までスタッドレスタイヤとチェーンどっちがいいの?」と雪道を車で行く方は、悩んでしまいますよね。
- 雪道はスタッドレス・チェーンどっちがいい?
- スタッドレスタイヤとチェーンのメリット・デメリットは?
- ノーマルタイヤ+チェーンでも走行できる?
今回はこのような「スタッドレスタイヤとチェーンの違いが知りたい!」「ノーマルタイヤとチェーンの組み合わせでもいいの?」という方に、それぞれの種類や特徴についてご紹介します!
また、スタッドレスタイヤを利用できるおすすめの方法についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スキー場までの雪道はスタッドレスタイヤ?チェーン?
スキー場までの雪道はスタッドレスタイヤとチェーンどちらがいいかについてですが、結論から言うと、『スタッドレスタイヤとチェーンどちらも準備していく』ことをおすすめします!
理由は『スタッドレスタイヤとタイヤチェーンの種類・特徴』『チェーン規制』からご紹介するので、どの種類がいいのか決めるときの参考にしてみてくださいね。
スタッドレスタイヤの特徴
まず、スタッドレスタイヤの特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。
スタッドレスタイヤとは?
雪道や凍結した道を走るために作られたタイヤで4輪すべてに装着
スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤ(夏タイヤ)と比べて固くなりにくいため路面の凸凹に密着しやすくなり、タイヤ表面の細かい溝が滑る原因となる水膜を除去しながら走るという仕組みになっています。
メリット・デメリット
- 乾燥路や雪道どちらでも走行できる
- 圧雪路に向いている
- 値段が高め
- 保管方法に手間がかかる
スタッドレスのメリットといえば、着脱せずに走行できるところですよね~。
乾燥路・新雪路・圧雪路・凍結路のどの道路状況でも走行することができるという点も便利だと思います。
デメリットとしては、タイヤチェーンより値段が高めになってしまうことです。
また、ノーマルタイヤに比べてゴムが柔らかいので、乾燥路を走り続けていたり雨などの水分も劣化の原因になるので、シーズンオフになったらノーマルタイヤなどに付け替えた方がいいと思います。
そして、スタッドレスタイヤのメリット・デメリット以外にも、いいという理由は他にもあります。
それは、積雪時の規制の中に『冬用タイヤ規制』というものがあり、この規制がかかるとスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤかタイヤチェーンを装着していないと通行できないということです。
スキー場までの雪道は、このような規制がかかる可能性がありますし、雪に対応しているスタッドレスタイヤを装着した状態で出かけることをおすすめします!
タイヤチェーンの種類・特徴
次に、タイヤチェーンの種類や特徴、メリット・デメリットについてご紹介します。
タイヤチェーンの種類
金属チェーン:金属製のチェーン
非金属チェーン:ゴムやウレタンのチェーン
タイヤチェーンの種類は2種類あって、非金属チェーンの方が主流になっているようです。
普通車の場合、駆動輪の2輪に装着します。
(FF車は前輪、FR車は後輪)
メリット・デメリット
金属チェーン
- 新雪路や凍結路向き
- コンパクトに収納できる
- 乾燥路には不向き
- 着脱しにくい
- 走行の振動や音が大きい
- 車体やホイールを傷つけてしまうことがある
非金属チェーン
- 新雪路や凍結路向き
- 金属チェーンより着脱しやすく、走行の振動や音も少なめ
- 金属チェーンに比べて収納性はやや劣る
金属チェーンや非金属チェーンのメリットは、スタッドレスタイヤより安く購入できることと、保管方法や場所の手間が比較的かからないというところです。
デメリットは、乾燥路に向いていないので、雪道以外は着脱が必要になります。
また、金属チェーンの場合、走行時の振動や音が気になるかもしれません。
しかし、新雪路や凍結路に強いのはタイヤチェーンです。
新雪路はスタッドレスタイヤのみだと空回りしてしまう可能性がありますし、次でご紹介する『チェーン規制』で通れなくなってしまうので、金属チェーンか非金属チェーンのどちらかを準備しておいた方がいいですね。
チェーン規制はスタッドレスタイヤも対象
まずチェーン規制(全車両チェーン装着規制)では、「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の規制標識がある区間はチェーンがついているタイヤしか走行ができなくなるという改正がされました。
つまり、スタッドレスタイヤのみやスノータイヤのみではチェーン規制区間で走行できないということです。
【リリース】タイヤチェーン非装着車通行禁止に関する標識の導入等についてパブリックコメント実施。
「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」改正案
画像は、タイヤチェーンを取り付けていない車両の通行を禁止する意味を表示する規制標識の案。
詳しくはこちら↓https://t.co/OSiu2SJ6ww pic.twitter.com/SCIPVpdLhB— 国土交通省 (@MLIT_JAPAN) November 16, 2018
上記が「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の規制標識です。
チェーン規制が行われるときは、この標識がある手前などでチェーンの装着があるか確認されます。
■チェーン規制が行われるとき
大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪のとき
■チェーン規制が行われる場所
急な上り下りがある峠などで、過去に雪による立ち往生や通行止めが起こった場所
「いきなりチェーン規制があっても困る…」という方もいますよね。
まず、チェーンの装備があるかの確認は、下記のようなチェーン着脱場や通行止めが解除されるまで待機できる場所で行われるので、チェーンを装着してからチェーン規制区間を走行することができます。
また、高速道路では『掲示板』『ラジオの道路交通情報』、ネットでは『国土交通省』『日本道路交通情報センター』のサイトから交通情報を調べることができるので、最新の情報を確認できる方法がいくつかあるのは安心ですね。
国土交通省では、チェーン規制時のタイヤチェーンの種類についても明記しているので、走行できるタイヤチェーンを事前に準備しておくことが必要になるかと思います。
チェーン規制の区間を走行できるチェーンの種類
走行できる
- 金属チェーン
- ウレタン&ゴムチェーン
- 布製カバー
走行できない
- スプレーチェーン
チェーン規制がかからないことが1番ですが、スキー場などは積雪地にあることが多いかと思います。
先ほどのスタッドレスタイヤやタイヤチェーンのメリット・デメリットを踏まえると、出かけるときにスタッドレスタイヤを装着し、『金属チェーン』か『非金属チェーン』を車に乗せておくというのが安心してスキー場まで行ける組み合わせですね。
スキー場までノーマルタイヤ+チェーンで行ける?
スキー場までスタッドレスタイヤやチェーンが必要なことは分かっていただけたと思いますが、次は「ノーマルタイヤ+タイヤチェーンで行けるの?」という疑問についてもご紹介していきますね!
まず、ノーマルタイヤ+タイヤチェーンでも行くことはできます。
しかし、先ほどご紹介したとおり『冬用タイヤ規制』や『チェーン規制』がある区間ではノーマルタイヤでは通行できません!
ノーマルタイヤで行った場合、そのような規制があると、その都度タイヤチェーンを装着しなくてはいけないという手間があります。
また、ノーマルタイヤは雪道のためのタイヤではないので、規制されていない道だとしてもスリップしたり雪にはまってしまう可能性もあるので、やはりスタッドレスタイヤで行くことをおすすめします。
スタッドレスタイヤを利用できるおすすめの方法は?
スキー場はスタッドレスタイヤとチェーンどっちがいいのか、それぞれの特徴やメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「スタッドレスタイヤは高いな~」「保管場所・保管方法が大変そう…」と思った方もいますよね。
そこで次に、スタッドレスタイヤを購入しなくても利用できる方法をご紹介するので、こちらも参考にしてみてくださいね!
スタッドレスタイヤをレンタルする
1つめは『スタッドレスタイヤをレンタルする』という方法です。
例えば、16インチのスタッドレスタイヤを4本購入する場合、1万円台~3万円前後はするかと思います。
レンタルの場合は2泊3日で1万円台くらいなので、普段あまりスタッドレスタイヤを利用することがない方などは、レンタルでもいいかもしれませんね。
主なスタッドレスタイヤをレンタルできるお店(関東)
- タイヤ市場
- 車検のコバック ミック
- タイヤガーデン セキグチ
- ホンダカーズ 埼玉南
- 小杉タイヤ
レンタカーを借りる
2つめは『スタッドレスタイヤを装着したレンタカーを借りる』という方法です。
オプションとして付帯する場合が多く、レンタルできる時間の区分はまちまちですが、車のクラスによって2,000円~3,000円程度で利用できます。
ただし、地域や期間によってはスタッドレスタイヤが標準装備になる場合があるので、レンタカーを借りる際は確認してみましょう!
タイヤチェーンも別料金になりますが、レンタルできるときは一緒に申し込んでおいた方がいいかもしれませんね。
主なスタッドレスタイヤ付きのレンタカーを利用できるお店(関東)
- トヨタレンタカー
- 日産レンタカー
- オリックスレンタカー
- ニコニコレンタカー
- ニッポンレンタカー
- タイムズカーレンタル
- たびらいレンタカー
まとめ
スキー場はスタッドレスタイヤとチェーンどっちがいい?ということで、それぞれの特徴やメリット・デメリットなどについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
- スタッドレスタイヤとタイヤチェーンはどちらも用意しておく
- ノーマルタイヤ+チェーンでも可能だが、規制区間には注意する
- スタッドレスタイヤはレンタル・レンタカーでも利用できる
スタッドレスタイヤやタイヤチェーンは、基本的には雪道に対応できる構造になっていますが、道の状態によって十分に効果を発揮できない場合もあるかもしれません。
もしもの場合は、どちらもあることに越したことはないので、しっかりと準備をしてからスキー・スノボを楽しんでくださいね!